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2025/06/11 11:36

店のある「庄内」という地

山形県庄内地方は鳥取砂丘などと並ぶ日本三大砂丘の一つ。昔は日本海からの猛烈な風が大量に砂を運んでいました。

田畑や家が砂に埋まってしまうこともしばしば。庄内の黒松は、庄内砂丘の砂の害を食い止めるために江戸時代の豪商「本間家」が私財を投じて、植えた黒松です。試行錯誤の末植えた黒松は2万本。今では、庄内地方ではおいしいお米が作られるようになり、夏には庄内メロン、スイカ、たくさんの野菜が採れるようになりました。

 

今でも、枯れた松を伐採し、新しい松を植え替える事業が行われています。我が家の近くは農薬が撒かれていないエリア。自然の中で自生した黒松を使わせていただいています。まつばオイルで使用する葉は庄内の黒松の松葉を室内の風通しのよい場所で乾燥させています



「庄内に住むなら松の良さを広めなさい」内なる声に導かれて

庄内地方に移り住んだのは、2022年11月のこと。それまで住んでいた鎌倉から引っ越してきました。移住の理由は電磁波の少ない環境だったから。それまでノイローゼになるほど、電磁波の過敏症に苦しんでいました。庄内の亡くなった祖母の家に来てみたところ、周りはインターネット利用者が鎌倉より少ないらしく、また5Gのアンテナの近くにないことから、かなり身体が楽でした。夫もこの酒田の環境を気に入ってくれたので、引っ越すことにしました。

 

移り住んだものの、日々の暮らしの糧を得る手段がありません。それまでインターネットを使ったお仕事をしていましたが、それもできなくなり、人と接触するお仕事をする意欲もありませんでした。次第に蓄えも減ってきたころ、どうにか収入を得る手段がないものかと自問自答していました。

 

そんなとき、上にあるような声が聞こえました。

 

「庄内に住むなら松の良さを広めなさい」

 

元植木職人の夫と共に松の枝を取り、松葉を使ってオイル作りをする。そこから《躍る大地のまつばオイル》が始まりました。